市外探訪調査[近代化遺産編001] | |||
R・H・ブラントン設計の灯台
2004年11月2日開設 |
1 伊王島灯台 | ||||
伊王島灯台は、明治3年(1870年)に竣工した灯台で、慶応2年(1866年)、米・英・仏・蘭の4カ国との条約に基づく全国8カ所に設置された中の1つです。鉄造洋式の灯台としては、日本で初めてという貴重な構造物でしたが、原爆の爆風で下部鉄製が傷んだため、昭和29年隣接地に四角形の灯台として修復されましたが、平成15年9月に本来の六角形灯台に復元されました。しかし、灯室のドームは、明治の建設当時のものです。 | 長崎港の入口に建つ灯台 | 六角形の灯台全景 | ||
灯室のドーム(部埼灯台と同じ) | 創建時の基礎(六角形に組まれています) | 明治10年竣工の吏員退息所 (日本最古の無筋コンクリート造 平屋建瓦葺) |
||
吏員退息所内のマントルピース | ヴェランダ | 明治34年竣工の厠及び浴室棟 (煉瓦造平屋建瓦葺) |
||
2 角島灯台 | ||||
角島灯台は、明治 9年(1876年)に竣工した灯台で、日本海側では初めての大型灯台です。
建設地が、海抜13mの低地であったため、地上30mの石造り灯台で、日本で3番目の高さです。塔の素材は、花崗岩で、山口県内の徳山産を使用しています。 なお、この灯台がブラントンの最後の仕事となりました。 |
竣工時のままの灯台 | 部埼灯台と同様の半円形の基部 | ||
灯室のドーム(部埼灯台と同じ) | 明治8年竣工の吏員退息所 (煉瓦石造平屋建瓦葺) |
明治8年竣工の倉庫 | ||
参考文献等 | ||||
伊王島灯台旧吏員退息所修理に伴う調査報告書 昭和62年3月発行 伊王島町教育委員会 角島灯台第1吏員退息所と倉庫 調査報告書 平成4年12月発行 豊北町 |